シーリングとは?
部材同士のつなぎ目・サッシの建具とコンクリートのつなぎ目など、建物には構造上、必ず隙間が生じます。
その隙間を埋める詰め物が“シーリング材”です。
弾力性に富み、防水性もバツグンなので、建物の揺れを吸収したり、水が内部へ侵入することをブロックする役目があります。
経年によって劣化したシーリング材を放置しておくと、最悪の場合は雨漏りの原因となることもあります。
増し打ちや打ち替え工事を行うことで、元々備わっていた性能を取り戻すという結果となり、建物の寿命を延ばすことにもつながります。
シーリング工事の種類
◎ 新築工事
新築建物のシーリング材を打つ工事
◎ 打ち替え
既存のシーリングを全て撤去してしまい、新しいシーリング材を打つ工事
◎ 打ち増し
既存のシーリング材の上にシーリング材を足して打つ工事
打ち増しは打ち替えに比べて施工がお手軽にできるため、材料費も安く済みます。
しかし、あくまで応急処置的な工事となっています。
新しく打ったところで、その下には劣化したシーリングがある状態です。
ですので、当社では打ち増しではなく、打ち替えをおすすめしています。
シーリングの役割
□ 湿気・雨水などによる浸水を防ぐ
□ 部材や外壁材同士の隙間をふさぎ、建物の気密性を保持する
□ キッチン・お風呂・洗面台・トイレなどの水回り設備を設置する際の接着剤として
□ 四季の温度差・地震の揺れによる、壁材の変形や伸縮を受け止めるクッション材として
□ 建材の経年劣化からくる、ひび割れの充鎮材として
私たちが過ごす家やビル・施設などのあらゆる建物は、数多くの部材からできています。
屋根・外壁にはもちろん、室内(特に水回り)でも多く使われています。
特に外壁でよく用いられているのが、サイディング。
複数枚の板状のボードを張り合わせてできているため、その接合部分である『目地』には、シーリングが必須です。
そのシーリングに、ひび割れやちぎれ、剥がれなどの症状が生じると、建物の躯体部分の腐食を招くなど大規模な補修工事が必要になることも。
こうした事態に陥らないためにも、シーリングの劣化が見られた際は早めに処置されることをおすすめしています。